はじめに
【FIRE】という言葉で何を思い浮かべるでしょうか。「炎上」「燃える」「缶コーヒーのブランド」などを最初に思い浮かべるのが一般的です。【FIRE】は最近、別の意味で使われるようになり、注目されています。【FIRE】の読み方は「ファイア」ですが、「Financial Independence, Retire Early」、つまり経済的な自立と早期リタイアという英語の頭文字をとったものです。この【FIRE】はアメリカ発祥のムーブメントであり、日本でもこのFIREを目指し、実現している人が増えてきています。
「労働収入からの脱却、権利収入への転換によるFIRE実現」を掲げ、ワークショップを開催されているのが白澤伊幸さんです。
FIREとは?
FIREは経済的自立による早期リタイアです。これまで、このFIREを実現した人として話題になっていたのは大手企業の会社員でしょう。高収入の大手企業や外資系企業で寝る間も惜しんで働き、節約した生活を送ることによって、若いうちに貯蓄し、また貯蓄の一部を投資などで運用し、といったイメージがこれまでFIREを実現した人のイメージではないでしょうか。
しかし、大手企業の会社員でなくてもFIREは実現可能ではないでしょうか。しかし、多くの場合、生活を切り詰め、限界までの倹約をして、実現しているというパターンのようです。その場合、FIREするまで要する時間がかかってしまうでしょう。
FIREしても、その後の人生を楽しめる時間がどのくらいあるのでしょうか。そういった人に対して、白澤伊幸さんは「「労働収入からの脱却、権利収入への転換」をワークショップなどで訴え続けています。
白澤伊幸さんが主張する権利収入への転換
定年が延長となったことや、健康寿命が伸びて100年人生を考慮した老後の生活資金を蓄えるため、65歳以降、70歳までも働くのが当たり前になりつつあります。資金を蓄えるためには、生活していくためには収入が必要なのはいうまでもありません。その収入を得るための方法は大きく二つに分けることができます。
一般的には働いた対価として、収入を得る方法、つまり【労働収入】を思い浮かべるでしょう。普通の会社員は会社に出社して、あるいは在宅で業務をこなし、毎月給与として労働の対価となる収入を得ます。これが労働収入です。
一方、収入を得るための権利を保有することによって、収入を得る方法、これが【権利収入】となります。【権利収入】のわかりやすい例が保有する不動産を賃貸に出して、家賃収入を得ることでしょう。
この【権利収入】を得る方法がわかれば、【権利収入】を副業として、本業と合わせることによるFIREの実現が見えてくるのではないでしょうか。また、【権利収入】の部分が多くなっていけば、白澤伊幸さんが主張されている「労働収入から権利収入への実現」が可能になります。
白澤伊幸さんという人物について調べてみました
白澤伊幸さんは1989年山口県生まれです。早稲田大学教育学部を卒業し、起業家となられた方です。
学生時代の白澤伊幸さん
白澤伊幸さんは当初、教師を目指していたそうです。そこで、教育学部で国内トップクラスの大学・学部である早稲田大学教育学部社会科に進学しました。早稲田大学在学中、白澤伊幸さんは日本の教育システムに疑問を持ち始めたといいます。そこで抱いた思いというのが「自分が社会に出てトップ層と関わらないことには子供たちに社会というものを語ることはできない!」ということでした。
白澤伊幸さんは「教育者」になるのではなく、「起業家」「実業家」を目指すという道を模索し始めました。そこで何を学ぶべきか考えた白澤伊幸さんは既存の企業のビジネスを見ること、実際にビジネスをしてみるということでした。
大学2年生でになった白澤伊幸さんは、ITサービス会社で営業の仕事に挑戦します。この会社で年間営業売上4000万円突破という成績を残しました。
これだけの営業成績を残していますが、学校にもしっかり通い、講義を受けています。東証1部の上場で最年少の記録を作ったリブセンスの村上太一氏を輩出したことでも知られる、大和証券主催の「ベンチャー起業家養成基礎講座」など、起業に関する単位を多数取得したそうです。そして白澤伊幸さんは自身の会社を起業します。
現在の白澤伊幸さん
白澤伊幸さんは現在、中東のドバイに在住し、ドバイから日本国内・海外の企業を経営しており、アプリ開発、WEBコンサルティング、WEBスクールといった事業を展開しています。また、労働収入から権利収入への転換に向けたセミナーや講演などにも取り組んでおられます。
白澤伊幸さんのセミナーや講義内容は労働収入から権利収入への転換といったテーマだけにとどまらず、起業、経営を実践してきた経験、20代までに2000冊以上のビジネス書を読破してきたことから話す内容も好評を得ているそうです。
白澤伊幸さんの実業家としての顔
インターネットをビジネスに活用するのは当たり前の時代になっています。デジタル関連の市場は拡大の一途を辿っています。現代社会はデジタルテクノロジーによって、大きく進展しています。これからもその流れは続くでしょう。
そうした中、DXという言葉を耳にされることも多いのではないでしょうか。白澤伊幸さんが経営されている企業はいずれも、そのデジタルテクノロジーやインターネットに関わる企業です。
多くの企業はインターネットからの集客方法、ホームページから問い合わせをしてくる訪問者をいかにして新規顧客として取り込んでいったら良いのかという方法などについてなど、さまざまな問題・課題を抱えています。
白澤伊幸さんが経営されている会社では新たなセールステック導入に関するサービスの提供を行っています。セールステックは見込み客を集め、商品を自動で提案していく、デジタルテクノロジーを活用した新たなセールスの手法であり、このセールステックを中心に顧客に合わせた様々なソリューションサービスを提案しています。
また、変化のスピードが早いWebマーケティング・フィンテック系事業にも取り組まれています。例えば、Webマーケティングでは顧客の企業にマッチした、リスティング広告、facebook広告、twitter広告、サジェスト広告などの様々な広告プランを提案しています。さらにFintech事業ではITナレッジをシステムにリンクしていくというような提案も行なっています。
こうした総合ITナレッジを持った企業として、白澤伊幸さんが経営されている会社では多種多様なWEB関連サービスを提供しています。
白澤伊幸さんが【権利収入】への転換を主張する理由
多くの人の収入は会社で仕事をすることによって得られる「労働収入」です。しかし、白澤伊幸さんはこの「労働収入」は報われない構造だと語っています。 【権利収入】は「自分が働かなくても、権利を保有していることで継続的にお金が入ってくる」という稼ぎ方であり、労働する必要はありません。しかし、「労働せずに収入があるのは怪しい」と思う人もいるはずです。
【権利収入】は怪しいものではありません。不動産を賃貸に出して得られる家賃収入などはこの【権利収入】です。不動産投資はこの仕組みを利用したものです。
白澤伊幸さんは「多くの人は権利収入は怪しいなどと考え、従来型の労働収入の方が確実だとして、動き出しません。あるいは権利収入を得るということは難しいなどと考えている方も多いようです。しかし、まずご自身で動き出すことから始めなければ、何も変わりません」といいます。
白澤伊幸さんは「権利収入を得るためのビジネスはスマートフォン1台あればできるビジネスもある。ビジネス経験がない、初心者であっても簡単に権利収入を獲得を目指せる」「ネットワークやアフィリエイトではなく、投資の配当システムでもない」と語ります。この権利収入を得るためのシステムは白澤伊幸さんが開催しているワークショップでのみ、紹介しているそうです。「FIRE実現をスピードアップさせるため、ワークショップに参加される方にはまず、この権利収入に無理やりでも取り組んでいただいています」(白澤伊幸さん)。
白澤伊幸さんが開催されているワークショップはFIRE早期実現に向けたマインドセットの場、自己啓発の場にもなっているといえるでしょう。
AIのフル活用もFIRE達成までに重要
白澤伊幸さんは権利収入についてのカギに一つとなるのが、デジタルコンテンツだといいます。コンテンツ制作に重要なのがAIなどのデジタルテクノロジーのフル活用なのだそうです。
ChatGPTをはじめとするAIを応用した新たなツールが登場してきています。2022年11月に公開された、高度なAI技術により人間のように自然な会話ができるAIチャットサービスのChatGPTによって生成された文章品質の高さが報道やSNSなどで大きな話題となりました。
デジタルテクノロジーを活用した新たなセールスの手法のセールステックを中心に顧客に合わせた様々なソリューションサービスを提案し、事業を拡大してきた白澤伊幸さんはこのChatGPTをはじめとするAIテクノロジーに早くから注目し、デジタルコンテンツの制作に生かすことで、自身の手がけるさまざまなビジネスのスピードアップが見込めると、応用を進めてこられました。
白澤伊幸さんのFIREを目指すためセミナーではFIREを目指すためのマインドセットや自己啓発といったことだけではなく、こうした最先端のAIを活用したデジタルコンテンツの作成についてなども解説しているそうです。
白澤伊幸さんはシンガポールからドバイへ
白澤伊幸さんは日本でデジタル関連のビジネスを起業し、成長させ、事業を拡大し、シンガポールへ移住しました。現在はシンガポールからさらにドバイへと移住しています。
こう聞くと白澤伊幸さんは【FIRE】したのか、と思うのは当然です。しかし、白澤伊幸さんは【FIRE】していません。いつでもできるのですが、引退せずに 「労働収入から脱却したい」そして「権利収入の獲得を目指したい」、そういう人たちにワークショップで手法を解説・提案するなど、精力的に活動されています。
まとめ
白澤伊幸さんは労働収入から脱却し、権利収入を獲得することで豊かな生活を築き上げるべき、と提案しています。白澤伊幸さんによるとFIREを少しでも早く実現するためにはマインドセット、自己啓発の場が必要であること、そして権利収入を得ることが重要だといいます。白澤伊幸さんはすでに権利収入でFIREすることができます。しかし、引退することなく、今もワークショップや講演で、FIREを目指す人々に惜しげもなく、権利収入を得るための手法、その全てを教え続けています。
それは白澤伊幸さんがかつて「人を育成する」教育者を目指していたこと、教えることに生きがいを感じているから、なのかもしれません。