終身保険という生命保険商品の名称を一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。この終身保険というのは死亡・高度障害保障が一生涯続くという生命保険です。もしものとき、万が一のとき、家族のためを考えて加入するのが保険という商品であり、保険商品にはこの生命保険のほかにも、医療保険などさまざまな種類があります。
ジョブメディアではメットライフ生命が2020年に「ウェルスデザイン」として発売され、現在は「ウエルスデザイン2」となっている利率変動型一時払終身保険と呼ばれるタイプの保険について、まとめましたのでご紹介いたします。
ウェルスデザインを発売しているのはメットライフ生命
ウェルスデザインという保険商品を発売しているのはメットライフ生命株式会社です。アメリカの生命保険会社であるメットライフの日本法人です。メットライフという社名、聞き慣れないと思った方もいるでしょう。メットライフは日本で50年以上にわたって、保険商品を販売してきた外資系企業です。昔の社名、アリコ、アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーだったらよく耳にしたのではないでしょうか。
メットライフ生命は前身のアリコ時代から50年以上も日本で保険商品を取り扱ってきた歴史を持っています。社名、そして日本において販売している保険商品名などは変わりましたが、メットライフが日本における外資系生命保険会社の第1号であることには変わりありません。
現在のメットライフは世界有数の生命保険グループ会社、米国メットライフの日本法人として、個人・法人の顧客に対して、さまざまな販売チャネルで保険商品を販売しています。
ウェルスデザインは終身保険
保険商品、生命保険といっても、その種類はさまざまでどんな保険を選んだらよいか、悩まれる方も多いはず。貯蓄性があって、解約の場合に解約返戻金を受け取れる保険やそうでない、いわゆる掛け捨ての保険もあります。
そうした中でメットライフ生命が販売しているウェルスデザインは貯蓄性があるという保険商品です。これはつまり、解約時に払い込んだ保険料に応じた解約返戻金を受け取ることができる保険だということです。
ウェルスデザインの基準利率とは?
ウェルスデザインは契約時に選択する準利率保証期間によって。正式名称が異なります。契約時の基準利率保証期間が10年の場合には「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)」、契約時の基準利率保証期間が30年の場合「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型 22)」の保険商品ということになります。
ウェルスデザインにはこのように基準利率保証期間が10年のものと30年のものがあります。契約時にどちらかを選択することになるのですが、この基準利率とは一体どんなものなのでしょうか。
基準利率というのは積立金(契約時は一時払保険料と同額)に付利する利率のことです。この利率は一時払保険料に付利する利率ではないということなので、契約時、商品選択時には注意が必要となります。
基準利率は、基準利率保証期間ごとに所定の指標金利をもとに設定されるので、基準利率保証期間などによって異なるということです。つまり10年のタイプと30年のタイプは異なるということになります。
基準利率はウエブサイトへ
ウェルスデザインという終身保険を組成しているメットライフ生命のウェブサイトによると、ウェルスデザインの基準利率を、は毎月1日と16日に設定しているということです。このウェルスデザインの基準利率保証期間についてですが、契約時の基準利率保証期間は、今年2023年6月16日から6月30日という期間中に契約が成立した場合には、10年を選択した場合が年4.10%、30年を選択した場合には年3.31%となるそうです。
最新の基準利率はウエルスデザインのウエブサイトで紹介されています。
ウェルスデザインは介護保障型
ウェルスデザインは「介護保障型」の保険商品です。これはどういうことかというと、被保険者が所定の要介護状態と認定されたときに、外貨建で一時払保険料以上の介護保険金を受け取れるというものです。つまり、介護に備える保険ということです。なお、その場合、介護保険金の受取人は被保険者であり、受け取った介護保険金は原則非課税になるそうです。注意が必要なのはこの非課税というのはあくまでも原則であり、課税になる場合もあるということだそうです。
介護への備え、そして保障を確保して資産形成も
メットライフ生命のウエルスデザインは将来の介護に備えながら、老後の生活のための資産を外貨建てで形成していく、そして、介護保険金の支払いがなかった場合には死亡保険金を家族に残すことができるという保険になります。
ただし注意が必要なのはこの保険が外貨建てとなるため、為替リスクがあり、運用が行われるため、元本割れリスクもあるということです。しかし、このことについてはウェルスデザインの紹介サイトでしっかりと説明されています。
この商品は、まとまった資金を運用し、死亡保障や介護保障を確保しながら資産形成を行いたい方を念頭に組成しています。また、貯蓄機能を有していますが、為替変動リスク、金利変動リスク、解約時の元本割れリスクを許容できる方を想定しています。(出典:メットライフ生命 ウェルスデザインII ウエブサイト)
ウェルスデザインの申し込みを考える場合、外貨建ての保険であるということ、そこには為替変動のリスクがあることや運用によるリスクがあるといったことなど、注意事項を認識していなければならないといえるでしょう。
ライフサイクルの変化にあわせて保障を円建に変更可能
ウエルスデザインはご紹介したように米ドル建て、つまり外貨建ての保障となる保険です。しかし、ライフサイクルの変化に合わせて円建に変更できるという特徴があります。ただしこれはいつでもできるということではありません。契約から3年が経過してから任意のタイミングで介護保障・死亡保障を円建て変更できるというシステムになっています。
円建保障に移行すると介護の保険金・死亡保険金は円建で確定します。この円建保障のメリットとしては為替リスクがなくなるということだそうです。こうした契約内容については必ずメットライフ生命のパンフレットやウエブサイト、販売している窓口での説明を受け、検討しましょう。
ウェルスデザインを申し込めるのは?告知事項は?
生命保険に加入する場合、告知項目、あるいは告知事項というものが決められています。この告知を正しく行わなかった場合、保険金を受け取れなくなってしまいます。当たり前のことなのです、告知は偽りなく、隠し事などなく、行われなければなりません。
ウェルスデザインの告知項目に関しては「公的介護保険制度における要介護・要支援認定の申請歴」「認知症または軽度認知障害の診断」の有無のみとなっています。つまり、既往症のある人や健康に不安のある人でも申込みしやすい終身保険商品だということになります。
ウェルスデザインを扱っている金融機関
ウェルスデザインは次のご紹介する銀行が募集代理店となっています。特約などは募集代理店よって異なることがあるそうです。申し込みを検討している場合には注意しましょう。
●足利銀行
●阿波銀行
●イオン銀行
●伊予銀行
●岩手銀行
●SMBC信託銀行
●SBI新生銀行
●大分銀行
●大垣共立銀行
●沖縄銀行
●香川銀行
●鹿児島銀行
●関西みらい銀行
●北九州銀行
●紀陽銀行
●京都銀行
●きらぼし銀行
●群馬銀行
●熊本銀行
●山陰合同銀
●三十三銀行
●滋賀銀行
●四国銀行
●静岡銀行
●七十七銀行
●十八親和銀行
●十六銀行
●荘内銀行
●常陽銀行
●仙台銀行
●第四北越銀行
●但馬銀行
●千葉銀行
●千葉興業銀行
●中国銀行
●筑波銀行
●東邦銀行
●名古屋銀行
●南都銀行
●西日本シティ銀行
●肥後銀行
●百五銀行
●福岡銀行
●福島銀行
●北都銀行
●北海道銀行
●みちのく銀行
●みなと銀行
●宮崎銀行
●武蔵野銀行
●もみじ銀行
●山口銀行
●横浜銀行
まとめ
人生100年時代といわれています。そうした状況を背景に介護生活を見据え、また老後の生活のための蓄えを考えると、どんな保険に加入したらよいのか悩むところでしょう。メットライフ生命の「ウェルスデザイン」に関心を持たれた方はメットライフ生命のウェブサイトや「ウェルスデザイン」の募集代理店となっている銀行などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。