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中村理浩氏 冬物語はロッジ運営・管理からウィンタースポーツ用品販売まで

登山・トレッキング、ゴルフや、スキー、スノーボードといったウィンタースポーツなど、1年中、観光やスポーツのほか、温泉リゾートも楽しめるのが新潟県赤倉温泉地帯。そこでコテージ「冬物語」、ロッジ「北風」、ウインタースポーツ用品販売の「冬物語~winter tale~」を経営しているのが、中村理浩氏です。

中村理浩氏がコテージ「冬物語」の跡を継いだとき、宿泊事業を安定させたら新しいビジネスを、と考え、その目標を実現されました。今回のジョブ・メディアでは中村理浩氏とコテージ「冬物語」、ロッジ「北風」について、ご紹介いたします。

中村理浩氏はどんな人?

中村理浩

まずは「冬物語」の代表である中村理浩氏の経歴について、浮き彫りにしていきたいと思います。

生まれは富山、育ちは新潟

中村理浩氏は1979年、富山県富山市生まれ。子供の頃に新潟県妙高市に転居。高校は新潟県立新井高校、大学は新潟大学経済学部ということからもわかるように、新潟から離れることなく、今日まできているそうです。新潟から住まいを移したことはないのですが、旅行好きだった中村理浩氏は国内だけでなく世界各地を訪れています。

パウダースノーの求めて旅をした中村理浩氏

中村理浩さんが育った妙高市は高山地帯。12月に雪が降り始めると、長くて翌年の3月まで雪景色が続くそうです。中村理浩さんはそうした環境で育ったため、ウインタースポーツの虜になり、ベストコンディションの雪質、いわゆるパウダースノーを求め、国内外のスキー場を旅行したといいます。

「僕はスノーボードもスキーもやります。オーストリアのゼルデン、ヒンタートックス、フランスのトロアバレーなどで滑ったことがあります。国内では北海道、ルスツやニセコといった有名どころはいきましたね。地元の妙高も負けて欲しくないと思うのです」(中村理浩氏)。

迷いはあったものの大学卒業後に入社

中村理浩氏は大学卒業後、先代が経営していたペンション・ロッジ「冬物語」に入社します。「実は入社するかどうか、迷いました。自分自身、旅行は好きなので、旅行代理店で仕事をしたいと思っていたんです。でも、どこかに就職して、その会社を経営させてもらえるというチャンスはそうそう巡ってくることがないだろうと思いましたし、実家で跡を継がせてもらえるチャンスがあるなら、まず入社させてもらって、勉強したい、そう考えました」(中村理浩氏)。

もちろん理由はそれだけではなかったといいます。「スノーボードやスキーで国内外を旅しましたが、宿泊したホテルやペンション、B&Bで温かいサービスを受けたんです。先代もそうしていたなあと思いまして。自分も学生時代に冬物語の仕事を手伝ったことがありましたが、宿泊されたお客さんが楽しんでくれたのがわかると何よりも嬉しかったんですよね。それで、やっぱり継がせてもらいたいとお願いしました」(中村理浩氏)。

冬物語」「北風」「冬物語~winter tale~」

中村理浩

中村理浩氏は現在コテージ「冬物語」、ロッジ「北風」の運営と管理、さらにはウインタースポーツ用品を販売する「冬物語~winter tale~」を経営されています。それぞれの事業内容などを紹介しましょう。

コテージ「冬物語」は中村理浩氏のビジネスの原点

中村理浩氏のビジネスの原点となったのが、コテージ「冬物語」。背景には妙高山が鎮座する新潟県赤倉温泉地帯にあって、四季の絶景を楽しむことができます。都会の喧騒を離れてのバカンスに家族・友人との宿泊先として、また小規模の団体旅行客向けとして利用されています。コテージ「冬物語」の最寄駅である上越妙高駅上越地方の玄関口であり、関東圏から新幹線で約1時間半。駅と冬物語間は無料シャトルバスによる送迎も行っています。

中村理浩

冬物語」のウリになっているのは地元の食材を生かした料理。先代は料理人だったため、宿泊客には料理も楽しんでもらいたいと、メニュー開発などには先代も関わっていたそうです。一方、中村理浩氏はシェフの修行をしたり、また個人的にも先代から習ったりということはなかったため、事業を完全に承継したとき、考えたのは料理をどうするか、ということだったといいます。

中村理浩氏が出した結論は先代とは別のアプローチで地元の食材を生かした料理を提供していくということでした。最初はどうなることかと心配したそうですが、先代からのリピーターになっている顧客からも高い評価を得ておられるそうで、現在のシェフの味に惚れ込んで宿泊されるようになった新規のリピーター顧客も増えてきているといいます。

「ロッジ北風」は合宿などでの利用に

コテージ「冬物語」はどちらかといえば個人客が中心ですが、ロッジ「北風」は全国の学校部活・実業団の合宿先など中規模の団体向けに利用されています。もちろん個人客も宿泊可能となっています。高山地帯であることから、避暑地として多くのペンションが立ち並ぶ赤倉温泉地帯。自然豊かな環境の中で、運動・練習に臨むことができることから公表を得ています。コテージ冬物語同様に地元の食材をふんだんに取り入れた食事も、ロッジ北風の目玉です。上越妙高駅からは無料シャトルバス送迎があります。

ウィンタースポーツ用品販売 冬物語~winter tale~

中村理浩

妙高市は日本有数の豪雪地帯。スキー場が数多くあります。赤倉温泉スキー場、赤倉観光リゾートスキー場、池の平スキー場、杉ノ原スキー場、関温泉スキー場、斑尾高原スキー場、ロッテアライリゾートスキー場-。中村理浩氏はスノーボーダーであったことから、機会があれば地元妙高のこうしたスキー場、さらには海外でもスノーボードやスキーなどのウインタースポーツを楽しんでいたそうです。

コテージ「冬物語」のビジネスを先代から引き継いだとき、「いつかは事業拡大し、自分の得意分野であった、ウィンタースポーツ用品についてのビジネスもスタートさせたいと考えていた」(中村理浩氏)といいます。

現在、中村理浩氏はスノーボーダーだった時代に築いたネットワークで、国内未上陸のブランドやメーカーの商品を含む世界中のウィンタースポーツ用品を取り扱い、ウィンタースポーツを気軽に楽しんでいる方々から、プロ志向の方々まで、幅広い層に向けて紹介しています。

「特別な瞬間を、薄れない記憶に」(中村理浩さん)

中村理浩

人々の生活も徐々に元通りになりつつあります。街や通りも賑わいを見せるようになってきました。昨年末から今年にかけての冬、ウインターリゾートを楽しむ人たちも戻ってきたようです。ニセコやルスツといった北海道各地のスキー場には外国人観光客の姿が多く見られたという報道もありました。

そうした中、本州のスキー場にも海外からウインターリゾートを楽しもうとやってきた外国人観光客が増加しているようです。新潟県妙高市のスキー場でもインバウンドが8割戻ったといいます。「今後は日本国内からの宿泊客だけでなく、インバウンド客の取り込みも進めたいと考えています」(中村理浩さん)と、海外からの宿泊客増に期待を寄せています。

企業概要

会社名:冬物語
代表者名:中村 理浩 (代表)
所在地:〒949-2111 新潟県妙高市赤倉549-18
設立:2014年07月31日
創業:2014年07月31日
代表就任年度:2016年就任 (代表)
資本金:750万円
前期の年商:2800万円
従業員数:1~5人未満
代表・役員の2名で経営
従業員の平均年齢:40~45歳
業種:レジャー・アミューズメント