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株式会社田中構造設計 田中忍社長が掲げる理念は「共に創る」

田中構造設計

安全性が確保されていること、安心して住むことができること、快適であること、こうした条件が住まいに、オフィスに求められています。住宅やオフィスビルで多くの人が注目するのは建物の外観や室内のレイアウトといったデザイン・設計、つまり意匠設計です。一方、人目にはつかないのが安全性や安心、快適性などを実現するための構造設計です。その構造設計にこだわって、高い技術を提供しているのが、株式会社田中構造設計です。

構造設計とは?

「あのビルの外観は美しい」「あの住宅の部屋のつくりは斬新」など、人々が建物で注目するのは外観です。しかし、美しかったり、斬新だったりするデザインを建物に導入できるのは構造計算を行い、基礎や骨組みを設計するというプロセスがあるからこそです。

柱や梁、壁などのサイズ、形状などを

「構造設計」は建築物の基礎や柱、梁、床、屋根などを、さまざまな荷重や条件に耐えられるような安全性を満たしながら、サイズや配置などを考え、建築基準法に適合した建築物になるように行います。その際、経済面の考慮も必要とされます。

人々が安全に、安心して建物の中で生活できるのは建物の耐力や安全性を担う構造設計のおかげだと言っても過言ではありません。この構造設計は非常に難しいと言われるのですが、それは建物だけでなく、土壌や建てられる場所の気候も場合によっては考慮する必要があるからです。特に日本の建築物は台風や地震などの自然災害への対策を踏まえた構造設計が求められています。そうした背景から、日本は世界屈指の構造設計の困難な国の一つと言われています。

株式会社田中構造設計について

田中忍

この困難な構造設計という業務を専門に請け負っているのが株式会社田中構造設計です。同社は2002年、一級建築士・構造設計一級建築士/構造専攻建築士である田中忍社長が設立した一級建築事務所です。昨年、田中構造設計は設立20周年を迎えた田中構造設計の沿革や業務内容について、ご紹介します。

沿革

2002年 田中構造設計を設立
2005年 「株式会社 田中構造設計」に組織変更
2008年 沖縄県浦添市に「沖縄営業所」を開設
2019年 東京都港区に「東京営業所」を開設、北海道札幌市に「北海道営業所」を開設

対象構造種別

田中構造設計が構造設計を行うのは次のような建物になります。

鉄筋コンクリート/壁式鉄筋コンクリート/鉄骨造/鉄骨鉄筋コンクリート/擁壁、その他工作物

株式会社田中構造設計の実績

株式会社田中構造設計は建物高さ60m以下の鉄筋コンクリート造のマンションの設計を中心に、経済的で耐震強度の高い設計を得意としています。「建物が安全で経済的でフレキシブルであること。これらの要素を最大限盛り込むことが構造設計の技術力である」という理念を掲げ、福岡や沖縄、東京の物件を数多く手がけてきました。同社が手がけている構造設計は年間200棟以上となっています。

田中構造設計が請け負う業務内容

田中構造設計が請け負うのは以下のような業務になっています。

RC造、WRC造、S造、SRC造、木造、擁壁、その他工作物等各種構造における基本計画及び仮定断面
実施設計における構造計算書、構造図作成
確認申請に伴う検査機関との対応

納品内容

田中構造設計が顧客に納品しているものは次の通りです。

構造計算書
構造図(原図一式)
構造図データ転送(画像ファイル、DXFファイル)

株式会社田中構造設計の英語社名「Tanaka Construction Design」について

株式会社田中構造設計

本来、建築の構造は英語で「structure」と単語になります。しかし株式会社田中構造設計の英語の社名は「Tanaka Construction Design」です。「Construction Design」としたことには意味について、株式会社田中構造設計は同社のウエブサイトでその思いを説明しています。

私たちは依頼主様や意匠設計事務所、建設会社、その他建物に携わる様々な業種の皆さまと協力してひとつの建物を造り上げたい、築造したいとの理念で「Construction Design」と思いを込めて掲げております。これからも田中構造設計は、構造設計を通じてより良い建物の建築に貢献していきます。(田中構造設計ウエブサイトより)

田中忍社長、田中構造設計は「共に創る」という理念を掲げていますが、そこにはこうした考え方が反映されています。

私たちの構造設計は限られた予算内で、安全な建物を設計しているという感覚と皆様の生命・財産を天災から守る大きな盾となるように戦っている、そんな気持ちを持って設計しております。皆様が要求される様々なニーズに対応すべく、日々新たな事へ挑戦を続け、技術を磨き安全・安心な建物を皆様と共に創り続けていきます。(田中構造設計ウエブサイトより)

田中忍社長の構造設計に対する思いは?

田中忍社長

株式会社田中構造設計の田中忍社長

田中忍社長の構造設計という業務への思い入れは、田中忍社長が田中構造設計を起業した当時を振り返った社長挨拶に書かれています。

私は、当社を設立した当時、構造設計者の立場で建物を設計するうえで意匠設計から提案される図面に従って構造設計をするだけで終わらないように、こちらからいろいろな案を提案し、もっと建物設計に関わりたいと思い当社を設立しました。
社名のシンボルに「Structure」を使わず、あえて構築という意味の「Construction」を使い、お客様と一緒に創り構築していきたいという思いから「共に創る構造設計」を掲げています。
個人事業の期間を含めると約20年の月日が経ちました。

先般の福岡西方沖地震東日本大震災熊本地震を目の当たりにして、経験したことや感じたことを構造設計に取り入れ、コストを抑えて耐震強度を上げ、なおかつ建物の剛性も上げる設計といった、自分たちだからこそできる新しい構造設計を提案しています。そして、皆様にとって唯一無二の存在になれるように誠意をもって設計させていただきます。(田中構造設計・社長挨拶より)

田中構造設計は「縁の下の力持ち」

建物には環境性能なども重視されるようになってきています。そのため、建築に利用される材料は日々、複雑化、多様化しています。

今日における構造設計という立場は、構造に係わる建築基準法が厳格になった中で、時代のニーズに伴いより複雑になった意匠デザインを、限りある予算の中で実現させるために、とても重要な役割を果たしています。そういった状況の中で私どもは、出来る限り依頼者様のご要望に応えられるように努力するのはもちろん、構造設計者としての信念と的確な知識・技術を用いて“縁の下の力持ち”の存在になりたいと考えています。(田中構造設計ホームページより)

構造設計は外観デザインのように人の目につく、わかりやすい設計ではありません。しかし私たちが安心して安全に、そして快適に暮らすことができるのは高い技術による構造設計に因るところが大きいと言えるでしょう。同社が目指す「縁の下の力持ち」としての役割を担っています。

田中忍社長が手がけた設計は個人事業の時代から3000棟以上!

田中忍社長

田中構造設計は、2003年から2021年6月まで約18年に渡って、累計で3000棟以上の構造設計を行っています。田中構造設計が公開している業務実績からみると特にRC造の設計についてノウハウを持っていることがわかります。

業務実績

構造設計総数(2003〜2020年) 3,369棟
 内訳 RC造2,469棟 S造528棟 その他343棟

住宅の構造設計合計棟数(2003〜2020年) 2,253棟
 内訳 共同住宅(分譲・賃貸)1,734棟 個人住宅 519棟

構造計算適合性判定設計合計数(2003〜2020年) 587棟

まとめ

「建物が安全で経済的でフレキシブルであること。これらの要素を最大限盛り込むことが構造設計の技術力であると考えています。弊社の技術力でお客様のご期待に添える構造設計をご提案します」、田中構造設計のウエブサイトの最初のページにはこのような言葉があります。

株式会社田中構造設計の企業概要

商号:株式会社 田中構造設計
設立日:2002年
代表取締役:田中忍(一級建築士・構造設計一級建築士/構造専攻建築士
事務所登録:一級建築士事務所 福岡県知事登録第1-12184号
加入団体:一般社団法人 日本建築構造技術者協会(JSCA)正会員
本社/福岡事務所:福岡県福岡市南区大楠3-12-26
連絡先:電話:092-406-7779/ファックス:092-406-7780
主な事業内容:構造設計/耐震診断/構造技術監理支援
所員数:22名 (構造設計一級建築士一級建築士含む)
ウエブサイト:https://www.tanakakozo.com/